事例紹介
OEM生産
事例紹介(16)インフルエンサーがプロデュースする新規ブランドの立ち上げ支援
- ご依頼主
- 数十万単位のフォロワー数を持つインスタグラマー様
- ご依頼内容
- 服作りの知識はないけれど、新規ブランド立ち上げをサポートして欲しい
- 喜んでいただいた点
- 1. 専門用語や服作りの流れを知らなくても、管理サポートしてくれた
2. 手書きで伝えたイメージをその通り再現してくれた
3. 海外の工場や生地屋さんへの手配も全部お任せできた - エピソード
- ブランド立ち上げに必要なことは専門知識ではなく明確なビジョン
カリスマインスタグラマーさんから「ブランドを立ち上げたい」と、お問い合わせフォームにご連絡をいただき、服作りのご依頼を引き受けることになりました。
日頃から、弊社のホームページを見て、ブランドを立ち上げたいという熱意あるお問い合わせを多くいただきます。
ですが、実際お話し伺っているのと1つのアイテムの服作りに必要な情報は10%も得ることができず、こちらからの質問攻めに尻込みされるお客様がほとんどでした。今回も同じような案件かと、質問させていただくと大変明確なビジョンをお持ちのお客様でした。
最初のお電話でうかがったお話は、
「インスタグラムで10万人以上のフォロワー数がいる」
「インフルエンサーとしてアフェリエイトの実績がある」
「セレクトショップの実績がある」
これらを踏まえオリジナルブランドを立ち上げたいと要望があったのですが、不安視されていることが「服作りの知識が全くない」ことでした。
そこで弊社は、お客様のオリジナルブランドへのビジョンをお伺いしました。10万人以上いるフォロワーの属性を大変理解され、実際の深いファンは何人くらいかを冷静に分析。
そこからターゲット層、生産枚数、販売価格、これらを考慮してニーズのあるアイテムを明確に提案してくださいました。
今まで「ブランド立ち上げ」=「デザイン画」をご提案いただく方がほとんどですが、「ブランドビジネス」としてのイメージを明確にお持ちの方は初めてでした。販売計画も具体的なプランをお持ちでしたので、前向きに生産の進行をいたしました。
デザイナーへの道は時間をかけて根気強く
量産を進める中で弊社が気をつけたのは生産スケジュールです。初めてのお打合せからブランドのローンチまで、従来のアパレル企業のお客様よりも倍以上スケジュールの余裕をもって生産の進行をサポートしました。
もちろんお客様は仕様書も書けず、デザインのイラストも苦手ということですので、私物アイテムや好きなお洋服の画像をたくさん共有していただきました。
打合せでは「この服がかっこいい」という曖昧な言葉を極力使用しないよう、弊社のペースに合わせていただき「この生地は洗濯してもシワにならず持ちが良い」と具体的な言葉を挙げていただきました。
そうすることで、生地の混率や、頑丈な縫い方など、こちらもイメージしやすくなり、デザイン仕様書へ落とし込む作業がスムーズになりました。本業の合間を縫っていただき、1つのアイテムの仕様書が完成するまで、A4サイズ30枚以上の資料を作成いただき、こちらの質問にも手を抜くことなくご対応いただきました。
提携工場や資材調達力あらゆるデザインも形に
その中で、Tシャツのオリジナルプリントを希望されました。ご自身のデザインイメージがあるのですが、知識もなければグラフィックソフトも扱えないという事なので、テイストの合うグラフィックデザイナーをご紹介させていただきました。
また、下げ札やショップの袋、ブランドネームタグの作製が、日本の工場だと予算が合わないとお困りだったので、これらの発注を委託していただき、ご予算内で生産できるようサポートさせていただきました。
販売に関しては自信を持ってらっしゃったお客様は、ブランド立ち上げまでの期間にフォロワーも増やし、販売スタート後すぐにも追加生産の依頼をいただきました。多くのお客様が生産までの労力に音を上げる中、熱意と冷静なビジネス展開でブランド立ち上げも成功。
弊社も従来の服作りとはまた違った達成感を味わえ、新しいブランドの息吹を感じることができる服作りに携わることができました。